用語集
カメラ形状
バレットカメラ
Bulletカメラ。レンズ・筐体が一体型の砲弾型カメラ。カメラの存在感があり、抑止にも役立つ。壁掛け金具一体型が普通。
ボックスカメラ
箱型カメラ。通常レンズは別売で用途により選択可能、カメラの存在感はある。数年前は主流。
ドームカメラ
DOMEカメラ。ドーム形状のカメラで比較的カメラの存在感が少なく、室内で使われることが多い、室内外兼用もある。
PTZカメラ
PTZ ・・・P(パン)・T(チルト)・Z(ズーム)のこと。この 3つの機能を持ったカメラ。また、こうした機能を遠隔操作することを PTZ制御という。
カメラ
画素数
撮像素子のピクセル数で、数字が大きいほど精細な撮影ができる。弊社では有効画素数を採用。撮像素子はCCDとCMOSが代表的。
撮像素子は長方形、レンズは円のため、円以外のところは使用できない。例えば52万画素の撮像素子の場合、有効画素数は48万画素。
水平解像度
テレビ等のディスプレイ装置上で、水平方向においてどれだけ高精度の表示が可能かを表す。
単位としてはTV本が用いられる。例えば「水平解像度500本」であれば、テレビなどの画面表示において、500本までの垂直線が見分けられる。数字が大きいほど精細な画質を示す。
CCD
Charge Coupled Device 電化結合素子。 CMOSと比べると、コストが高く、解像度に限界がある。
CMOS
Complementary Metal Oxicide Semiconductor 相補性金属酸化皮膜半導体の撮像素子。CCDと比べると、小型、コストが安く、高解像度に対応。
焦点距離
焦点距離の短いレンズほど画角が広くなり、写る範囲が広がる。焦点距離の長いレンズほど画角が狭くなり、被写体が大きくなる。
バリフォーカルレンズ
Valifocal・可変焦点レンズ。広い範囲を映すワイド側から、遠くのものを大きく映せるテレ側をある範囲で調整でき、用途に合わせて映したい範囲と大きさを選べる、便利なレンズ。
防犯カメラは定点観察で決定的瞬間を逃さないため、PTZカメラ以外は定点撮影を行う。家庭用ビデオカメラのように、オートフォーカスや電動ズームは通常用いない。
単焦点レンズ
焦点が固定されているレンズ、ワイド2.8mm・3.6mmなどのレンズが用いられ、広角で幅の広い範囲を望遠で撮影する。
レンズF値
レンズの明るさを示す指標。数値が低いほど、明るいレンズ。
S/N比
信号対ノイズ比と呼ばれ映像の品質の目安になる数値。50dB以上が理想とされる。
フリッカーレス
フリッカーとは50Hzの周波数が使われている東日本地域の蛍光灯の下で起きるチラツキのことで、そのチラツキを無くす機能。
フリッカーレス機能がないと点滅するような映像になるため、東日本地域の蛍光灯下で防犯カメラを設置する際には必要な機能。西日本地域では不要。
赤外線(IR/InfaraRed)
不可視赤外線を用いて、10~30m程度の距離を照らすことが多い。距離が短い場所で赤外線が強すぎると白とびが起きる場合がある。
赤外線カットフィルタ(ICR/IR Cut Filter removable)
カラー撮影時に自然な色を再現するための機能。 IRカメラは日中明るい場所でカラー撮影した場合、可視光以外に赤外線域も撮影してしまい、人間の目では見えない波長の光も混ざったカラー映像となり色の再現性が悪くなる。
ICR機能は、カラー撮影時には赤外線カットフィルタで赤外線をカットし、モノクロ撮影時(赤外線LED照射時)には機械的に赤外線カットフィルタを外し夜間でも鮮明な映像を可能にする。 
最低被写体照度
最低どれだけの明るさがあれば撮影できる照度。Luxであらわし、数値が低いほど暗くても撮影可能。
0.1Lux・満月の夜の明るさ程度まではカラー、0.001Lux・月のない星明かり程度では白黒での撮影が可能。
ホワイトバランス
カラー映像の色再現性をよくするために、白色映像を正しい片寄りのない色に調整する事。
ワイドダイナミックレンジ(WDR)
明るい部分を見えるレベルに保ち、暗い部分を明るく補正して、全体の映像を見えるようにカメラ内部で調整する機能。
デイ&ナイト(D/N)
低照度でも撮影が可能で昼間はカラー、夜間は白黒に切り替えて撮影する機能。
逆光補正
逆光の状態で撮影すると、露出調整機能が逆光の光量に合わせられて被写体の正面が暗く写ってしまう。
逆光補正の機能が備わっているカメラでは、逆光の状態を自動で感知して自動的に露出をプラスに調整し、被写体に十分な露光がされるように調整する機能。BLC/HLC/DWDRなど。
ゲインコントロール
暗い場所で撮影した映像の信号は、明るい場所で撮影した映像の信号よりも小さいため、信号を増幅して明るく見えるようにする機能。
プライバシーマスク
カメラの画像の表示や映像の録画の際に、特定の部分をブロックまたはマスキングする機能。
ビデオ
圧縮方式
レコーダーのハードディスクに録画データを圧縮して記録する形式です。H.264、MJPEGなどがある。
ビデオ解像度
モニターの画像を構成するこまかい粒のことをドットという単位で表し、同じ面積であればドット数が多いほど高精細に見える。
BNC端子
映像を流す同軸ケーブルの先についている端子、RCAピンの黄色でおなじみのビデオ端子と通す信号は同じで業務用に外れ止め付構造。
フレームレート(fps)
動画の再生において、1秒間に表すコマ数の指標。単位はfps(frame per second)。
録画装置関連
録画解像度
カメラから録画する映像の解像度を表します。
最大録画レート
カメラから録画する映像の画質とフレーム数を表す。ネットワークシステムの場合、帯域幅を計算してネットワーク設計(トラフィック計算)する必要がある。
 例)MAX80Mbps・・・NVRの最大帯域幅(入力)80M。
録画ビットレート
録画データの転送される情報量。ネットワークカメラの帯域幅を計算してエンコード設定する必要あり。
録画品質
CBR・・・録画データ量が常に転送レート値が一定のデータになるようにエンコード。 VBR・・・ビットレートの値を変動。
録画モード
録画する条件を設定する事が出来ます。手動、スケジュール、動体検知、アラーム等。
SATA(シリアルATA)
ハードディスク等を接続するためのインターフェースの規格。SATAはシンプルなケーブルで高速な転送速度を実現することができる。
従来のパラレル方式のATA諸規格との互換性をもち、ハードディスクなど「接続すればすぐに使える」利点がある。
eSATA(エクスターナル・シリアルATA)
外付けハードディスクなどを接続するためのSATAインターフェースの一種。誤接続を防ぐため、内蔵機器向けの通常のシリアルATAとは端子の形状等が異なり、ケーブルなどは同じものは使えない。
電源を落とさずに機器の接続や切り離しができるホットプラグに対応し、ケーブルの最大長は2mまで。
ホットプラグ
コンピュータの電源を入れたまま、パーツやケーブルを装着すること。通電したままパーツを交換することを「ホットスワップ」というが、両者は同じ意味として使う場合もある。
RAID
複数のHDDなどをまとめて一台の装置として管理する技術。データを分散して記録することにより高速化や耐障害性の向上が図れる。
RAIDレベルは、RAID0(ストライピング)/RAID1(ミラーリング)/RAID5/RAID6/RAID10などがある。
NAS
ネットワークに直接接続し、コンピュータなどからネットワークを通じてアクセスできるOSを持った外部記録装置(ストレージ)。
デジタルビデオレコーダー(HDDなど)の動画保存先として利用したりする。
PoE(Power over Ethernet)
Ethernetの通信ケーブルを利用して電力を供給する技術。IEEE802.3afと802.3atがあり、後者をPoE+(プラス)と呼ぶことがある。
802.3afではカテゴリ5e以上のケーブルを使い、送電側(スイッチなど)で最高57V/30Wの電力を送信でき、受電側ではそのうち25.5Wが使用できる。
RS232C
コンピュータと周辺機器を接続するためのシリアル通信インターフェースの規格の一つ。15mまでの距離を最高115.2kbpsの速度で接続することができる。
コネクタ形状はD-Sub9ピンとD-Sub25ピンの2種類がよく用いられる。
RS485
シリアル通信規格の一つ。RS-R422の上位規格で、RS-232Cが一対一接続のみの通信規格だが、バス型のマルチポイント接続に対応し、最大32台までの複数対複数接続に対応している。
ケーブル最大長は1.2km。PTZカメラやPTZコントローラーなどでよく用いられる。
デュアルLAN端子
フェイル・オーバー(フォールトトレランス)・・・一つのイーサネットに不具合が生じた場合、もう一つのイーサネットで接続をカバー
ロード・バランシング・・・2つのイーサネットでバランスを取り、トラフィック最適化を行う。自動的に最適なスループットを設定し、ファイル転送速度を向上させる。
複数IP設定(マルチアドレス)・・・2つの異なるサブネットからアクセルできるよう複数のIPアドレスを持つことができる。
ネットワーク
プロトコル(通信プロトコル/ネットワークプロトコル)
通信規約。通信手順。
  IP・・・・インターネットプロトコル
  TCP・・・トランスミッションコントロールプロトコル
  UDP・・・ユーザーデータグラムプロトコル
OSIモデル
通信機器の持つべき機能を階層構造に分割したモデル。階層のことを「レイヤ」と呼ぶ。
第1層(物理層)/第2層(データリンク層)・・・ネットワークケーブルとコンピュータ。通信を可能にする最初のステップ。
第3層(ネットワーク層)/第4層(トランスポート層)/第5層(セッション層)/第6層(プレゼンテーション層)・・・中間層。
第7層(アプリケーション層)・・・監視ビデオを表示するインターネットエクスプローラーなどのウェブブラウザ。
MACアドレス
各Ethernetカードに固有のID番号
グローバルIP/プライベートIP
グローバルIP・・・・インターネットに接続された機器に一意に割り当てられるIPアドレス
プライベートIP・・・会社や家庭などの組織内(ローカル)で一意に割り当てられるIPアドレス
NAT
ネットワークアドレス変換
QoS
ネットワーク上で、ある特定の通信のための帯域を予約し、一定の通信速度を保証する技術。
通信の遅延や停止が許されないサービスにとって重要な技術。
静的IP/動的IP(DHCP)
静的IP・・・常に同じIPアドレス。切断、再接続を繰り返しても同じIPアドレスが割り当てる。
動的IP・・・DHCP。一時的に割り当てるIPアドレス。再接続するたびに異なるIPアドレスを割り当てる。
サブネット
IPアドレスの先頭から何ビットをネットワークアドレスに使用するかを定義する32ビットの数値。
VLAN(バーチャルLAN/仮想LAN)
ネットワーク(LAN)において、物理的な接続形態とは独立に、端末の仮想的なグループを設定する事。
LANスイッチを利用し、端末の持つMACアドレスやIPアドレス、利用するプロトコルなどに応じてグループ化する事。
VPN(バーチャルプライベートネットワーク)
通信事業者の公衆回線を経由して構築された仮想的なネットワーク。仮想的な専用線。
ツイストペアケーブル
LANケーブルもそのひとつ。一般的に10Mbit/s~1Gbit/s。ビデオ監視の場合、カテゴリ5e以上を選定。最大距離100M。
電波障害(EMI)が起きやすい場合がある。その際はシールド付ツイストペアケーブル(STP)で軽減される。コスト低。
光ファイバー
長距離でスイッチやルーターと接続。一般的に100Mbit/s~40Gbit/s。最大距離40km。電波障害(EMI)が起きにくい。
ビデオ監視の場合、メディアコンバータが必要。コスト高。
UPS
無停電電源装置。入力電源が断った場合も、一定時間、接続されている機器に対して、停電することなく電力を供給する電源装置。
PoEスプリッタ
PoE(Power over Ethernet)で入力された電力とデータを分離し、個別に供給することが可能。
PoE非対応カメラに対してPoE環境で動作させることが可能。
DDNS(ダイナミック・ドメイン・ネーム・システム/ダイナミックDNS/動的DNS)
固定IPアドレスを持たなくても、グローバルなホスト名(ドメイン名)を持てるようにするためにDNSデータベースを動的に更新する技術。
ONVIF(Open Network Video Interface Forum)
ネットワーク監視カメラなどのネットワークビデオ機器において、ライブ映像や音声、制御情報などを異なるメーカーの製品間で互換性を確保するための標準規格。
ONVIF の仕様規格に準拠することで、IP ベースの物理セキュリティ製品の相互運用性がメーカーに関係なく保証される。
システムインテグレータやエンドユーザーはさまざまなベンダーの製品を利用してネットワークビデオシステムを簡単に設計、構築が可能となる。 ONVIF:http://www.onvif.org/
規格
防塵防滴IP規格
IEC・国際電機標準規格とJIS規格で定められている防塵と防滴の規格。
バンダルプルーフ・IK規格
IEC規格で定められている外部衝撃保護等級規格。規格で定められた形状・重量の振子式または落下式打撃ハンマーにより、衝撃に対する強さ(靱性)を測る試験を受けた商品。